- August 3, 2006
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AOLがサービス無料化へ・広告モデルとブロードバンドに活路
米アメリカオンライン(AOL)を傘下に持つタイム・ワーナーは9月上旬にAOLのサービスを無料化すると発表した。ビジネスモデルを課金から広告主体に大きく転換、近く本格サービスを開始する動画ポータルによるブロードバンドサービスを事業の両輪に事業を再構築する。1990年代、スティーブ・ケース率いるAOLは世界最大のパソコン通信会社となったが、タイム・ワーナーとの合併、ネットバブルの崩壊により大きな痛手を負った。会員数も激減しており、今回の対応は「遅すぎた決断」といえる。
米AOLのビジネスモデルは当初は月額固定の会費収入、インターネット普及後はネット接続サービスであるプロバイダーによる収入を大きな柱にしていた。AOLサービスは専用のブラウザにより、各種サービスを素早く、効率的に利用できるというのが売り物だった。しかし、インターネットの普及により、コンテンツやメールなどのサービスが広告モデルで無料で提供される。ADSLなどの普及で回線環境も飛躍的に改善され、AOLの専用ブラウザの魅力も失せる。
米国内の会員は3000万人近くいたが、すでに1860万人にまで減っている。日本でも三井物産などと共同出資でAOLジャパンを設立して事業を開始したが、会員は伸びず、その後、NTTドコモにパートナーを代えたものの事業は伸び悩んでいる。
今回、コンテンツの閲覧ソフトやメールなどのサービスを無料で開放して、再び会員を拡大させようという戦略だが、グーグルやヤフーなどが無料の広告モデルで急成長し、大きな市場シェアをとっており、タイムワーナーの決断は2年遅かったとの指摘もある。AOLは昨年末にグーグルと資本提携しており、広告ビジネス、ネット検索などグーグルの強みを事業にどのように生かしていくかが成長のカギをにぎることになろう。